木造マンションABC
木造の集合住宅と言えば小さな「アパート」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。大きな「マンション」は、鉄筋コンクリート造か鉄骨造で作られるのが一般的ですよね。
少し専門的な話になりますが…マンションが建つのは、普通はまちなか。街の中に大きな建築を建てる場合には、法律的に耐火性能が必要なのです。木は火に弱いという印象がありますから、マンションを木造で建てようと考える人は、今のところほとんどいません。
でも、最新の技術を使えば木造のマンションは実現できるのです。
規模のはなし
とてもざっくり説明すると、4階建マンションまでなら、建築全体を木造で建てることができます。
5階建て以上の場合には、最上階から数えて4階分は木造で作ることができます。(例えば5階建ての場合、1階は鉄筋コンクリート造や鉄骨造などで、2~5階は木造になります。)
面積には特に制限はありません。
耐火のはなし
面積や階数、敷地によって耐火のグレードが変わります。マンションに多い最もグレードの高い「耐火建築物」の場合には、次のような3つの方法があります。
1 被覆タイプ
木を燃えないもので完全に覆う方法で、基本的な技術は確立されています。メインの構造体の木は見えなくなりますが、補助的な部材で木を見せることができます。
2 燃えしろタイプ
燃えしろとは火事になったときに燃える分だけ構造材を大きくしておく方法で、今後主流になっていくと思われます。構造体の木を見せることができます。
3 木質ハイブリッドタイプ
鉄骨を木で覆う方法で、基本的な技術は確立されています。厳密に言うと鉄骨造ですが、鉄は木で完全に隠れてしまうので、見た目は完全に木造です。
構造のはなし
火に弱いわけじゃないことはわかったけど地震のことを考えると木造は弱そうで不安だな、と感じる人は多いかもしれませんが、最新の構造解析技術を使えばその心配は全くいりません。
まず、木材は以前とは比べ物にならないくらいにしっかりと工場で管理できるようになりました。これはエンジニアードウッドと呼ばれ、品質はきちんとコントロールされています。それでも鉄やコンクリートと違って木材には少しバラつきがありますが、その分も厳密に見込んで構造計算します。
ですから現在では、木造の建築も鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建築と同じように構造をコントロールすることができるので、地震に弱いということはないのです。
木造マンションのイメージ
(上4層が木造で、下層は鉄筋コンクリート造)
おわりに
私たち日本人は、昔から木と共に暮らしを育んできました。それはコンクリートや鉄に囲まれた現代の暮らしとは全く異質のもので、その意味はとても重いとSKYは考えています。詳しい話はまたいずれしたいと思いますが、木造マンションが数多く実現するようになれば、現代の都市生活はかなり違うものになっていくでしょう。SKYはその可能性をお手伝いします。