KUHARA ARCHITECTS UCHIDA DENTAL CLINIC + HOUSE

00 introduction

01 exterior

02 dental clinic

03 house

医院の脇、東側隣地に近い門扉をくぐり、路地状のアプローチを抜けると住宅の玄関に至る。玄関はさして広くはないが天井の高い、落ち着いた空間である。ここから半階ほど階段を上がるとキッチン・ダイニングがあり、さらに半階上がるとリビング、さらに上がると小さな書斎と、諸機能が一体空間の中でステップフロア状に展開しているメイン・スペースに至る。

不定形の平面、複数のフロアレベル、一方向に緩やかに傾斜した天井、大きくうねった曲面壁によって構成された空間は、そこにいる人の視点の移動によってさまざまなシーンを生み出す。しかし全体としては、アクティブというよりはむしろやさしい静けさに包まれた、ゆったりとした時間の流れを感じさせる。

すべての壁には、採光・換気・眺望・プライバシーなどの観点から決定された大小さまざまな開口が多数穿たれており、時刻・季節・天候により移ろう光の表情を空間に与える。色彩計画は白を基調としているが、医院よりは一段トーンを落とした白を用いており、異なる種類の安らぎの中で休息が取れるように配慮している。

リビングスペースは曲面に沿って曖昧に展開していて、セミパブリック的な性格の強いサンルーム、更にはベッドルームの扉を開け放てば一体空間として使用することも可能である。

リビングの奥にはプライベートゾーンへの廊下があり、クランクした先に水まわり機能やベッドルームなどがコンパクトにまとめられている。

04 concept

05 data

99 back to index