KUHARA ARCHITECTS UCHIDA DENTAL CLINIC + HOUSE

00 introduction

01 exterior

ファサードは、3つの円弧を組み合わせた柔らかな曲面によって特徴付けられる。

曲面に沿った櫛引きの左官仕上が施されており、歯科医院らしからぬ「やさしさ」や「あたたかさ」のイメージが作り出されている。

シームレスな大きな面は、上階の住宅の存在を感じさせない狙いがあり、同時に医院の品格を表現している。しかし曲面が無用の圧迫感を消し去っているため、緑豊かで静かな周辺の街並から突出することは決してない。

多種多様な開口部や異なる形状と素材を持つ3ヶ所のバルコニーのあり方は、内部への光の取入れ方とプライバシーの観点から綿密に計算されている。その配置は相互の関係性に重点が置かれており、全体としての規則性が希薄であるため、見る人の視線の移動に合わせて外観に動きを発生させて強い印象を残す。

外構の塀、背の低いガラス看板、駐車場、アプローチ通路などはすべて直交するラインによって構成されており、建物の曲面をより印象的に見せるよう意図されている。医院のアプローチ脇にはシンボルツリーとしてケヤキが植えられていて、その成長とともに医院の歴史が刻まれていくよう願いが込められている。

02 dental clinic

03 house

04 concept

05 data

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