東急田園都市線のたまプラーザ駅にほど近い大規模造成地の一角に計画されているコーポラティブハウスである。新しい街づくりの中の大変に恵まれた環境にある敷地であり、これを素直に最大限に活かした集合住宅のフレームを提案している。

コーポラティブハウスの大きな特徴の一つとして、住戸の自由設計がある。
しかし、スケルトン計画が先行するケースにおいては、実際には構造や設備による制限事項が多くあり、間取りを操作する程度のことでも不完全なことしか実現できない場合がほとんどである。
そこで、本計画では真に自由なプランニングをきっちりと実現できるように、配棟計画や構造計画に工夫を凝らしている。自由度が大幅に増加すれば、それぞれの住戸の個性が際立って表現されるはずであり、結果としてこれまでの集合住宅とは全く違った様相が呈示されることになるだろう

***コーポラティブハウスとは、入居者が共同で建設組合を作り、土地の購入やマンション建設を自らが主体となって行う事業である。計画の策定、組合員の募集・組合結成から、建設・入居に至る一連のプロセスをサポートするコーポラティブハウスのコーディネート会社が日本には幾つか存在し、供給量は少ないながらも個性的な集合住宅を提供する仕組として注目されている。

***本プロジェクトは諸事情により中止となりましたので、ご了承ください。

***設計コンセプトについての詳細はPDFファイルをダウンロードしてご覧ください。
(閲覧するためにはAdobe Acrobat Readerが必要です。)

設計コンセプト PDFファイル